2022年4月6日 星期三

心か肺か

 『靈樞』經脈篇

肺手太陰之脈,起于中焦,……是動則病脹滿,膨膨而喘咳,缺盆中痛,甚則交兩手而瞀,此為臂厥,是主肺。……


馬王堆・陰陽十一脈

臂鉅陰脈,……是動則病滂滂如痛,缺盆痛,甚則交兩手而戰,此爲臂蹶,是臂鉅陰脈主治。……


『甲乙經』卷之九 寒氣客于五藏六府發卒心痛胸痹心疝三蟲第二

膨膨痛,少氣不足以息,尺澤主之。


2022年4月5日 星期二

どこにどのような

  針灸治療の根本は,どこにどのような問題が起こっているかを診て,どこにどのような術を施すか,に尽きる。

 九針十二原篇では,微針を以て経脈を通じれば,病は癒えると言う。これを言ってみれば,壁のスイッチを押せば,天井の灯りが点るとする。いっそ,リモコンのスイッチと言っても好い。経路上に設置された豆電球が次々と点っていって,などということは無い。原穴に施術することによって,直接的に五蔵に変化が生じる。そのとき経脈が通じたと言う。どのスイッチが有効かは,触れてみて知る。五蔵に疾有れば,応は原穴に出る。その異変を解決するには,原穴に出現した異変を解決してやれば好い。五蔵に疾有れば,当に原穴を取るべし。異変を虚・満・宛陳・邪勝あるいは刺・汚・結・閉ととらえて対処しようとの記事も有るが,何となくの違和感を何となく解決する,と大雑把にとらえておいたほうが好いかも知れない。

 どの蔵の問題かを推し量るための文字資料は,邪気蔵府病形篇に有る。どんな問題が起こっているかは,脈診で,緩・急・大・小・滑・濇,さらにはその甚・微で診る。緩・急は熱か寒かである。大・小は多気少血か血気皆少かである。滑・濇は,陽気が盛んで微かに熱が有るか,多血少気で微かに寒が有るかである。それぞれに相応しい施術の方針が導き出される。例えば,寒には針を深く内れて久しく留める。熱には針を浅く内れて疾く発する。滑には陽気を写して熱を去る。濇には針を久しく留めて,抜いた痕は素早く閉じて血を出さないようにする。大には微かにその気を写し,その血は出さないようにする。小は血気のいずれもが少ないのであるから,そもそも針治療の適応ではない。甘薬を処方する。

 初歩的な脈診の知識からすれば,浮・沈と遅・数が無いのは奇妙である。遅・数はあるいは滑・濇に相当するのかも知れない。微熱と微寒なら,まあ対応する。浮沈は,羽・鉤・代・弦・石かも知れない。羽の浮と石の沈は問題無いとして,その中間に鉤・代・弦を配するのも,まあ不可能では無い。緩で弦などという脈状が存在しうるのか,という疑問の声が上がりそうだが,弦というのは弓とか琴とかの絃に限らず,さし渡した紐程度のものを言う場合も有るようなので,まあ好いかと。

 それにしても五蔵の脈をどこの脈動で診るのか。原穴も考えたが,原穴で言われるほどの脈の変化を診うるものか。やっぱり脈動の代表的な部位,寸口で診るべきだろう。

 また,邪気蔵府病形篇では寸口の脈診と尺膚の触診の一致が述べられている。緩・急・大・小・滑・濇は,元来は尺膚に触れて診る方法の知識を,寸口脈診に転用したものではないか。だから,若干の無理が有る。


 経脈篇の主要な内容は,流注と病症である。その他に,治法の大概と人迎寸口診が有る。人迎脈口診は首と手首の脈の大小を比べて,陰陽の程度から病脈を割り出そうとする。もともと経脈論とは関わりは無い。本来の人迎寸口(脈口・気口)診は,人迎で陽の,寸口と陰の状態を候おうとする,優れて脈状診的なものである。陰陽の程度の比較から病脈を推測しようという工夫は,一つの試みには違い無いが,所詮は失敗したのだと思う。そもそも人迎と寸口を比べれば,人迎の方が大きいに決まっている,という意見がかなり古くから有る。

 つまるところ,経脈の流注と是動病と所生病を覚えれば,そこそこの臨床は可能なはずである。ただし,どの経脈説を覚えるのか。『霊枢』の経脈篇か,馬王堆の陰陽十一脈か。

 治法の大概も,盛・虚・熱・寒・陥下への対処だが,是動病・所生病との対応にはなっていない。やはり付け足しであろう。


2022年1月1日 星期六

2021年6月18日 星期五

怪我の功名

 ヘマをして入院中で、活字も不足気味で、退屈の余り、偶々鞄に入っていた『黄帝針経講座摘要』(下記のオンライン講座用の手控え、小冊子)を何度か読み返す。イヤア、何ともはや、ツッコミどころ満載で……。

 例を一つ、九針十二原の一節「覩其色 察其目 知其散復 壹其形 聴其動静 知其邪正」を、小針解では「覩其色 察其目 知其散復 壹其形 聴其動静」とは何か、「知其邪正」とは何か、と説明しているのを「如何にもおかしい」などと言ってましたが、誤解でした。

 覩其色 /察其目 知其散復\

     \壹其形 聴其動静/ 知其邪正 

こうすれば、なんということも無い。

好書?推薦

 http://sxszyy.dayi100.com/info/71001.jspx

好きですか?有難う!?

2021年5月24日 星期一

ヘマ

 やらかしました。転んで骨折して入院中です。

元気は元気なんで、ちょっと前なら、この機会にオンライン講座、かもしれないけど、このご時世では、スタッフの協力を期待できない。

それに病室では、通信機能の確保が難しい。

で、開講早々で休講です。申し訳ない。

この暇に、講義でなく共同研究、というのをどうやるかを、摸索してみようと思います。

2021年4月26日 星期一

黄帝針経を読む 02

 【なぜ黄帝か】

 劉向・劉歆+李柱国による文献整理 → 理論創針

方技略医経の三家 中と西の医学?

黄帝=鄭州?陝西省黄陵?安徽省黄山? 何処でも黄帝?

扁鵲=扁鵲………後裔?淳于意……老官山の医生は斉人?

vs 李醯(秦の侍医 悪役?)

白氏=秦の名族(孟・西・白)の一つ?

 

【九針十二原篇の構造】

九針 =どう刺すのか?  小針之要を含む

+十二原=どこを刺すのか?

 

【序】以微針通其経脈

序段の内容は根源的な主張 針経編纂の意図の説明

経脈を通じさせればあらゆる病は治る!

 

実際には 黄帝が岐伯に質問しているわけではない

願聞其情と請言其道で これから重要な発言をする との注意喚起

 

【小針の要】 

古くから伝わる「小針の要」を主要な内容とする

第一段には 小針解が有る

第二段には 小針解と素問針解が有る

第三段には 小針解も素問針解も無い

 

第一段 タイミング「はやまるな おくれるな」刺之微在速遅

 訳文筌蹄(荻生徂徠)近義字の説明

 来コト速シトハ時節ノ後レヌコトニテ

 来コト疾シ步クコト疾トハアリキブリノ上ヘカカル

 

迎追か迎随か

 材料としての古文献は迎追

 編著者の補筆は 迎随 ※第一段の決め台詞

 

刺すべきときに刺し 抜くべきときに抜く

(必要充分な施術 過ぎたるは及ばざるが如し)

 

畢矣 という決め台詞

 

第二段 スピード 徐而疾則実 疾而徐則虚

 

小針解

素問・針解篇

 写曰 補曰

徐而疾則実 

徐内而疾出

徐出針而疾按之 

令左属右…

疾而徐則虚 

疾内而徐出

疾出針而徐按之

放而出之…


※針解篇の説明では 第三段の 

泄れないようにするか 泄らすようにするか と同義反復?

 

第三段 排陽出針 疾気得洩  令左属右 其気故止 

迎随

 迎 排()[揚]して針を出せば 疾気は泄するを得る

   按じて針を引けば 血は散ずるを得ず 気は出るを得ず

 随 留まるが如く還るが如く 行くが如く悔いるが如く

   左をして右に属けしむ その気 故に止まり

   外門 已に閉じ 中気乃ち実す

 

 針術で できることは 経穴へ施術して 経脈を通じさせること まで?

経穴に施術 → 気が経脈に流れる → ()結・標()に変化をもたらす

経脈の端には様々な状況が有り それらが病証を構成するのだろうが 『黄帝針経』の中には 未だ完整されてない?!

 証をたてて 状況を把握し 治療する までには もう一歩を要する!

2021年4月5日 星期一

黄帝針経を読む 01

【方針】 

経典として読む 一つの主張を説き明かすために編纂された 

論文→論文集(各家医経の整理)→経典(新理論体系を構築)

未完成品  (とりあえず)九巻→(普通名詞)針経→(素問に対抗)霊枢

          vs

      八素→全元起本素問(年代で整理)

        → 王冰本素問(養生を重視した整理)

 ※他の経典 素問や太素の 経典性は ユルイ

       難経(高度の経典性) 

        甲乙経(大字引文を外した上での評価)


【テキストと参考書】 

配布の資料=構成は霊枢 文字は太素(霊枢を太素で読む?!) 

高校生レベルの辞書=漢辞海 新字源(おすすめは電子辞書) 


明刊無名氏仿宋本霊枢 

⻩帝内経太素新新校正(品切れ😫)古書

※取りあえず安価な中国版で可 楊注を含むのは必須


霊枢講義(渋江抽斎)

黄帝内経霊枢校注語訳(郭靄春) 


⻩帝針経講座摘要1   九針⼗⼆原〜終始 

※内経の図書販売で 取り扱う予定 (^.^) 制作実費+郵送費http://plaza.umin.ac.jp/~daikei/hanbai.html

sagaw-daikei@umin.ac.jp


2021年1月1日 星期五

恭賀新禧

 今年よいこと有りますように