子供たちは戦争が好きだ。マンガもゲームもほとんどが戦争ごっこだ。
戦え!で,まあまあ無事なのはスポーツの分野ぐらいだろう。
今どきの日本人には闘争心が欠ける,と監督たちは嘆く。
いや,別に今どきではないだろう。バトミントンと羽根突き,サッカーと蹴鞠,どちらが長閑かは誰でも知っている,と思う。
闘争心に欠ける?いいじゃないか,誇っていいんじゃないか。
フレデリック・ブラウンのSF短編小説に,「スポンサーから一言」というのが有る。
ある時,世界中の国のラジオやテレビから,まったく「同時刻」に,「スポンサーから一言,戦え!」,と流れる。世界中が驚き調べるが,どこから発信されたものか解らない。そもそも,当時の技術では,世界中のそれぞれの現地時間X時ぴったりにそれぞれ送信する,なんてことは不可能ということになっている。で,驚き怪しみ,散々迷ったすえ,人類はこの何処の誰だかわからない「スポーンサー」からの命令には,少なくともスポンサーの正体が(例えば,神さまだか悪魔だか)分かるまでは,従わないことにした。
勿論,こんなの夢物語ですよ。人類はそんなに賢くない。本当は,ハイハイと,素直にミサイル発射のボタンを押しちゃうと思う。
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