『霊枢』衛気第五十二の「其氣內于五藏,而外絡肢節」を,「其の気内は五蔵に于(ゆ)きて,外は肢節を絡う」と訓んでいるのをみて,びっくりした。びっくりして『漢辞海』を引いてみたら,「于」の語義として最初に載っていたのは,「赴く,ゆ-く」でした。なるほどねえ,辞書はこまめに引くべきだ,と感心した。
でもね。『太素』経脈標本でも「其氣內入于五藏,而外絡支節」だけど,楊上善注には「六府穀氣,化爲血氣,內即入于五藏,資其血氣,外則行於分肉、經絡,支節也」でした。それにね,『霊枢』海論に,「夫十二經脈者,內屬于府藏,外絡于支節」とある。『太素』四海合も同じ。
つまり,「絡」の下に「于」字を脱しているに過ぎないかもしれない。
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