2013年8月17日 星期六

水に水を加えたら薄まるか

『目録学発微』邦訳の p.191に「前の志に著録されていれば,次の志も著録する。篇目はもとのままであるから,それぞれに煩瑣なことである。あたかも水に水を加えて薄めるようなもので,どうして飲むに堪えようか」とある。劉知幾『史通』書志篇からの引用である。
どうして,水に水を加えたら薄くなるのか,どうして飲むに堪えないのか。これは,量ばかり増えて,飲み干すことができない,ということのはずだろう。
夫前志已錄而後志仍書篇目如舊頻煩互出何異以水濟水誰能飲之者乎
そもそも前の志に著録されているのに,後の志にも著録する。篇目はもとのままであるのに,煩わしくどちらにも出る。あたかも水に水を加えるようなもので,だれがそんなものを飲み干せようか。

2 則留言:

  1. 菉竹子から,出典は『春秋左氏伝』昭公20年だと指摘をもらいました。

    まいりました,さすがですね。
    私は単に,「水に水を加えて薄める」の「薄める」に過剰に反応しただけです。
    「塩梅に改善は有り得ない,やはり不味のままだ」とでもいうべきところでししょうか。
    「量ばかり増えて」は勇み足だった。

    でも,「水に水を加えたら薄まるか」というからかい自体は,未だなお有効だと思う。

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  2. 「あたかも水に水を加えて薄めるようなもので、どうして飲むに堪えようか」
     ↓
    「あたかも水に水を加えて味を調えようとするようなもので、どうして飲むに値しようか」

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