2016年8月26日 星期五

呪術を問う

今の針灸治療師は,どうして針灸が効くのかを知らない。
効くために「どうして」が必要かと問われれば,微妙なところだろうが,やっぱり「何故だかわからんが」ではお呪いのごときもの。では,お呪いで治ったんではダメか。そりゃ何ででも治ったほうがいい。
お呪いはデタラメかというと,それもやっぱり違うと思う。しかるべく禹歩し,しかるべき符を焼き,しかるべき呪を唱える。呪術は科学の母だと思う。お祈りさえすれば何でも叶うという信仰とは違う。
ただ,しかるべき禹歩、符呪とは何か。「だって,老師がそう言ったんだもの!」
老師がなんと言ったにせよ,無駄は有る,誤謬も有るだろう。「本当なの?」と,自問する気苦労なやからも,少しはいたほうが好いと思う。

2016年8月13日 星期六

夜の陽炎

……夜必燈,歲費油若干斛。天日高霽,霏霏靄靄,搖搖曳曳,有光怪出其上,如香煙繚繞,半日方散。……張岱『陶庵夢憶』報恩塔
……夜は必ず燈をともし、一年に何石からの油がいるそうである。天高く晴れわたった日は、ちらちら、もやもやと陽炎が立って、ゆらゆらとたなびき、光が怪しくその上に出て、香の煙のようにまつわりめぐり、半日ほども消えぬ。……岩波文庫の訳
この訳者,ひょっとして,まさかとは思うが,「天日高霽」以下数句を昼間のことと思ってませんか?もしくは夜間にも陽炎は立つ,と(立つんですか?)。「陽炎が立って」は無い方が良かったような気がする。
……夜は必ず燈をともし,一年に何石からの油がいるそうである。天高く晴れわたった日は,ちらちらもやもや,ゆらゆらひらひらとたなびき,光が怪しくその上に出て,香の煙のようにまつわりめぐり,(夜が明けて)半日ほども消えぬ。……

2016年8月6日 星期六

玉英

『霊枢』根結第五:
厥陰,根于大敦,結于玉英,絡于膻中。

渋江抽斎『霊枢講義』
『大素』、絡作終、
〈馬蒔〉曰、足厥陰肝經、其根起於大敦、〔足大指端外側〕結於玉英、即玉堂穴、係任脉經、〔紫宮下一寸六分〕絡于膻中、〔玉堂下一寸六分兩乳間陷中〕
〈張兆璜〉曰、玉英、謂唇内之齦交、英、飾也、謂齒白如玉飾也、
〈張志聰〉曰、絡于膻中者、肝脉貫膈也、
〈桂山先生〉曰、厥陰特多此一句、按『甲乙』云、玉堂、一名玉英、〈張兆璜〉以玉英爲齦交、亦未見所據、

郭靄春『黄帝内経霊枢校注語訳』
玉英:就是玉堂穴。《甲乙》巻三第十四:“玉堂,一名玉英。”

黄龍祥『経絡理論還原与重構大綱』
……手太陰与足厥陰所“結”之処相距太遠,難以牽就,必須分別説明,故以“玉英”(即前陰)為足厥陰之“結”,而以“膻中”為手厥陰之“結”。其余手足二陰和手足三陽所“結”之処相同或相合,故無需分述,……

『太素』巻二十九 脹論
廉泉玉英者,津液之道也。故五藏六府各有畔界,其病各有形狀。
楊上善云:廉泉乃是涎唾之道,玉英復爲溲便之路,故名津液道也。此則藏府畔界,故藏府病形各異。