2017年5月2日 星期二

葛洪の字が稚川であるわけ

中国人には諱の他に字が有って,両者の間には何かしら関係が有るらしい。例えば,姓は曹,諱は操,字を孟徳という。操は,ミサヲ,同義や主義を守って変えない態度。徳は,社会において正しいものと評価される行動規範,人格的な品位。
では諱が洪である人の,字が稚川なのは何故か。中国には洪水(コウスイ)という川が,東郡(秦代から隋代にかけて,現在の河南省濮陽市および山東省聊城市にまたがる地域に設置された)に在ったらしい。また漢の豫章郡だったところに,隋は洪州を置いた。で,多分そのあたりの出身の,洪氏というのも有る。『広韻』に「共工氏之後,本姓共氏」とある。洪さんは,キョウさんと呼ぶ方が本来なのかも知れない。
そこで,もし東郡だか豫章郡だかに,稚川という川が有って,洪水(コウスイ)と関係するとしたら,諱を洪とつけた人が,字は稚川としたのはうなづけるし,洪という諱はキョウと読ませた可能性も無くは無い。共工は水神ではあるけれど,洪水をおこす凶神である。とはいえ南方の人にとっては,祖先に関わる尊敬の対象でもある。葛洪なんてひにくれものなら,ちなんで諱にしそうではないか。

沒有留言:

張貼留言