2012年12月11日 星期二

毫針の寸法

范登脈校注『新刊黄帝内経霊枢』(科学技術文献出版社2010年発行)に,九針十二原篇の毫針の長さ「三寸六分」の「三」について:
劉校:「『九針論』、『甲乙』巻五第二及び『医心方』巻二第五は均しく一に作る,応に拠りて改むべし。」『太素』は「一」に作る。
とある。誤解である。
九針論は確かに「一寸六分」に作る。そして,『甲乙』も『医心方』も,それを採ったのである。劉校とは、人民衛生出版社が1964年に『霊枢経』を発行した際に,劉衡如が行った校正。大家である。どうしたことか。
『太素』に至っては、その編纂は鋏と糊であるから,双方を採っていて,九針十二原篇に相応する部分には,寸法に関する文字は無い。

毫針の寸法が,三寸六分であるべきか,一寸六分であるべきか,とはまた別のはなし。

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