袁宏道『西湖總評』詩:
龍井饒甘泉,飛來富石骨。蘇橋十里風,勝果一天月。
錢祠無佳處,一片好石碣。孤山舊亭子,涼蔭瀟林樾。
一年一桃花,一歳一白發。南高看雲生,北高見月沒。
楚人無羽毛,能得幾遊越。
ある人曰く,白發は,白髮が發生するとの意とみる,と。ならば前文に桃花とあるのは,對句的となるためには,赤い桃の花を言うのではなく,桃が花さくとの意とみるべきではないか。
2015年6月28日 星期日
2015年6月22日 星期一
曲鬢
『甲乙経』巻三に列する穴は先ず,前髮際に中央から左右へ神庭・曲差・本神・頭維,正中線を前から後ろへ上星・顖会・前頂・百会・後頂・強間・脳戸・風府,正中線の両傍一寸五分を前から後ろへ五処・承光・通天・絡却・玉枕,目の上眥から直上して前から後ろへ臨泣・目窓・正営・承霊・脳空,耳の上を行く天衝・率谷・曲鬢・浮白・竅陰・完骨,後髮際を中央から左右へ瘖門・天柱・風池。これらが頭部の諸穴であって,それぞれおおむね一本の線上に配される。
しかし,耳の上だけは,現在の教科書的な説明では,天衝・率谷・曲鬢と前へ行き,天衝・浮白・竅陰・完骨と後ろへ行くことになっている。これはおかしいのではないか。
そこで古い図を探ってみると,例えば呉崑の『鍼方六集』に附属の伏人図では,天衝・率谷・浮白・竅陰・完骨と,前から後ろへきちんと並んでいる。考えてみれはそもそも「頭縁耳上却行至完骨」と題されていた。ところが曲鬢だけは,やはり前の方の正人図に載る。本当は,より古く率谷と浮白の間に曲鬢を配する資料が有ったのではないか。あるいはいっそ曲鬢に関する記述は錯簡してここに在るのではないか。
しかし,耳の上だけは,現在の教科書的な説明では,天衝・率谷・曲鬢と前へ行き,天衝・浮白・竅陰・完骨と後ろへ行くことになっている。これはおかしいのではないか。
そこで古い図を探ってみると,例えば呉崑の『鍼方六集』に附属の伏人図では,天衝・率谷・浮白・竅陰・完骨と,前から後ろへきちんと並んでいる。考えてみれはそもそも「頭縁耳上却行至完骨」と題されていた。ところが曲鬢だけは,やはり前の方の正人図に載る。本当は,より古く率谷と浮白の間に曲鬢を配する資料が有ったのではないか。あるいはいっそ曲鬢に関する記述は錯簡してここに在るのではないか。
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