天回医簡中の「通天」について話してもらった(らしい)顧漫さんの引用のしかたについて一言。
『脈書・上経』の核心は「気之通天」であるとして,簡文の起首が紹介される。
敝昔曰:人有九徼五臧十二節,皆[鼂於氣]……
※置き換えるべき規範字は略す。
[ ]内は現物では見えなくなっているらしい文字。
この段の文字は,『素問・生気通天論』に「天地之間,六合之内,其氣九州、九竅、五藏、十二節,皆通乎天氣」として引かれていて,その「九竅」二字は注文であって正文に混入している,という。え,「九州」二字を注文と考えているのと違うの。だって,顧さんが続く文章中で云々しているのは,五蔵の気は九竅に由って外界の天気と相い通ずるということじゃないの。
また,鼂は朝と同じといい,『素問・経脈別論』の「肺朝百脈」と下文「氣口成寸,以决死生」と呼応するといって,また『素問・五蔵別論』の「氣口何以獨為五藏主氣」の依拠だとする。『五蔵別論』には「主氣」の「氣」字は無いはず。有るのは『太素』。
まあ,どうでもいいけどね。
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