2017年12月29日 星期五

玉策

『干禄字書』に,䇲は策の俗とある。そして俗字の竹冠はしばしばさらに草冠に変わる。してみれば荚もまた策の俗字である。
策はもと竹製のムチである。
ただし,その形状から馬王堆の房中書ではしばしば玉策として,男陰をさす。玉は無論のこと美好の意を表現する。
『霊枢』根結篇に,「厥陰,根于大敦,結于玉英,絡于膻中」とある。
普通には,玉英は玉堂穴のことというけれど,足の親指から,一端,玉堂まで上って,それから,わずかとはいえ下がって膻中を絡うというのは変だ。
おそらくは,玉英は玉荚の見まちがえで,玉策すなわち男子の前陰なのであろう。
乃ち,厥陰はまさしく前陰の脈である。

沒有留言:

張貼留言