『霊枢』九針論に,毫針の用法を説いて,一般的には「靜以徐往,微以久留,正氣因之,眞邪俱往,出針而養者也」と句読する。しかし,楊上善は「養者,久留也」といい,郭靄春はこれを採っている。そうだとすると,針を出してと久しく留めてとでは矛盾しないか。そこで,「眞邪俱往出。針而養者也」としたい。「往」と「出」は,同義あるいは近義の字を重ねたものであろう。あるいはまた,このところは四字句を主とするところからすれば,「出」は「往」についての注釈の文字の混入とも考えられる。
『霊枢経校釈』は,「出针以后,还要継続疗养」などというが,九針十二原にも「靜以徐往,微以久留之而養,以取痛痹」ということもあり,取りたくない。
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