2013年12月29日 星期日

簡牘帛書と戯れる

最近になって気付いたのだが,私の撮った写真には斜めになっているのが多い。つまり水平線であるべきが右肩上がりになっている。写真というものがそうなりがちなものなのか,私の構えかたの欠陥なのか。多分,後者だろう。

しかし,書き文字の場合,右肩上がりが普通だろう。右利きのほうが多いからだ。しかし,簡牘帛書の文字となるとそうとも限らない。ひどく右下がりに書かれたものも有る。

最近,出土文物の字集を取り揃えている。
書法に趣味が有るわけでもないのに,そんなことをするのは,つまり簡牘帛書においてはどの字とどの字が紛れそうなのかを見たいからである。例えば,各と君が紛れることは有りそうである。君の尹がひどく右下がりに書かれることが有る。

陰陽十一脈の所産病に,(馬王堆の)甲、乙本では疒に怨になっているところ,(張家山の)乙本では䏿になっている,らしい。本当は𦙵(夗の下に月)で,つまり疒に怨と同様に,脘と音通するんじゃないか。はてさて簡牘帛書において,𢼄(戸に攵)と夗は,間違えそうなほどに似ているのか。

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