2015年5月2日 星期六

呪術と科学と

魔法と呪術はどう違うのか。
魔法は,願えばかなう。かなうかかなわぬかは熱意の問題,あるいは聞き届ける側の都合。したがって信仰につらなり,宗教の母である。
呪術はそれとは異なる。しかるべき準備をして,しかるべく所作をしなければ,期待したような結果にはならない。そこで,科学はその孫である。
呪術と科学の差は何か。その準備と所作と結果の関係に説明を求める。しつこく問い詰める。「だってセンセイがいったんだもん」というわけにはいかない。
同じ準備をし,同じ所作をしたのに,結果が異なったとしたら,何処かに見落としが有ったからだ。あるいは,そもそも因果関係の筋道が思い違いだったかも知れない。理路のたてなおしにアタフタしているのを,けなされるのはお門違いだ。
現代科学は因果関係が明確でなければ切り捨てる,としたら,似非科学的である。阿呆かと思う。原因と結果はそこに在る。両者の関係を証明できないでいるだけじゃないか,しようともしないだけじゃないのか。

魔法とか呪術とか宗教とか科学とか,どこかで誰かから聞いたことばを使っているけれど,ここでは定義しなおして使っている,つもり。

魔女と魔術師といういいかたもする。魔女は生まれつき。魔術師には,修行してなる。魔女に生まれつかなかったら,魔術師を目指すしかない。そのカリキュラムを呪術的というか,科学的といおうか。それはまあ,魔術師になれるような人には,幾分なりとも魔女的な要素がある。それを,その人に非ざれば……,という。魔女的な要素とは何か。曰く言いがたし。「非科学的」だわなあ。

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