『史記』倉公伝に関して,もう一つの難問を忘れていました。
詔問と応対の後,淳于意が陽慶から受けた黄帝、扁鵲の脈書などは,どうなったのかね。没収されたとか,暗に要求されて献上したとかいう記事は無いけれど,状況的に考えるとそのまま保ちつづけられたか,いささか心配になります。
それに『漢書』芸文志・方技略を見ると,『黄帝内経』『黄帝外経』とか『扁鵲内経』『扁鵲外経』とか『白氏内経』『白氏外経』とか,これは,それまで有った書籍を整理した上で付けられた新たな書名でしょう。その材料として,「黄帝、扁鵲之脈書」なんてのは,相応しいのではないか。
何を言っているのかと言うと,もし原物はともかく,写しでも献上していれば,我々も『素問』『霊枢』を通して,淳于意が陽慶から受けた秘伝書を,見ている可能性が有るのかな,と。
何処かに誰かの考察は無いですか。
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