王冰注:……按今《甲乙經》、《經脉流注孔穴圖經》當脊十椎下並无穴目,恐是七椎也,此則督脉氣所主之。……(郭靄春主編『黄帝内経素問校注』1992年人民衛生出版社)
按ずるに,「穴目」などという詞語は見慣れない。おそらくは「目」は「且」の誤りであり,「……當脊十椎下並无穴,且恐是七椎也,……」と句読すべきであろう。「脊の十椎の下に当たりては並びに穴无し,且(まさ)に恐くはこれ七椎とすべきなり」と訓みたい。ただし,渋江抽斎、森立之が句読、返り点を施した安政版影顧従徳重彫本も,最近の中国の范登脈校注本(2011年科学技術出版社)も,『黄帝内経素問校注』と同じ。それどころか,「且」だろうなどという先人は,未だ見つからない。ただ,馬蒔の注に「但十椎下無穴,當是大椎也」とあるのは,参考になりそうである。
沒有留言:
張貼留言