渋江全善『霊枢講義』に桂山先生曰:馬氏以臂字接上句、似是。善按:楊氏、志聡二注同。
范登脈校注『新刊黄帝内経霊枢』は「臂陽明有入鼽徧齒者,名曰大迎。下齒齲,取之臂,惡寒補之,不惡寒寫之。」です。范氏は、気鋭の若手らしい。つまり、ちょっと前の中国の大先生だけが、そろって「臂惡寒補之,不惡寒瀉之。」と、「臂」字を下句に続けて解していたみたい。どうしたことだろう。
范登脈という御仁、ちょっと気にかかっている人なんです。でもね、その校注による『新刊黄帝内経霊枢』五変第四十六に、「匠人磨斧斤礪刀,削斲材木」云々と句読している。これは、誤りです。正しくは「匠人磨斧斤,礪刀削,斲材木」(匠人は斧斤を磨き、刀削を礪ぎ、材木を斲る)とすべきです。「削」はここでは竹簡や木簡の訂正すべき部分を削り取るための小刀、つまり「刀削」はカタナやコガタナのはず。句読って、難しい。
渋江全善『霊枢講義』に
回覆刪除桂山先生曰:馬氏以臂字接上句、似是。
善按:楊氏、志聡二注同。
范登脈校注『新刊黄帝内経霊枢』は「臂陽明有入鼽徧齒者,名曰大迎。下齒齲,取之臂,惡寒補之,不惡寒寫之。」です。
回覆刪除范氏は、気鋭の若手らしい。
つまり、ちょっと前の中国の大先生だけが、そろって「臂惡寒補之,不惡寒瀉之。」と、「臂」字を下句に続けて解していたみたい。
どうしたことだろう。
范登脈という御仁、ちょっと気にかかっている人なんです。
回覆刪除でもね、その校注による『新刊黄帝内経霊枢』五変第四十六に、「匠人磨斧斤礪刀,削斲材木」云々と句読している。
これは、誤りです。
正しくは「匠人磨斧斤,礪刀削,斲材木」(匠人は斧斤を磨き、刀削を礪ぎ、材木を斲る)とすべきです。
「削」はここでは竹簡や木簡の訂正すべき部分を削り取るための小刀、つまり「刀削」はカタナやコガタナのはず。
句読って、難しい。