2017年11月15日 星期三

過が有る脈

『素問識』の脈要精微論に「有過之脈」という項が有って,馬蒔と張介賓が引かれている。
馬云。蓋人之有病。如事之有過誤。故曰有過之脈。全經倣此。
張云。有過。言脈不得中。而有過失也。
病は過誤であるという。分からないのは「全經」,経典のどこでもそうした意味として病をとらえているというのか,それとも全ての経脈についてそういえるとするのか。『素問』の全篇を通して他に有過について述べた箇所はなさそうである。しかし,全ての経脈についてとなると,十二経脈脈診でもしていそうだが,脈要精微論にそれらしい記述が有ったろうか。
病が過誤であるとして,過とは何か。中を得ずという。してみれば,中ならざる過と失,つまり過ぎたると及ばざるとではないか。

沒有留言:

張貼留言